新聞記事
令和6年2月19日 建設通信新聞
建設通信新聞



技術者単価5.5%上昇
全職種単純平均値4.7万円
過去10年で伸び率最大

国土交通省は16日、2024年度の設計業務委託等技術者単価を発表した。全20職種の単純平均値は4万6880円で、前年度に比べて5.5%伸びた。同日発表した公共工事設計労務単価と同じく12年連続の引き上げとなっている。平均の金額は公表を始めた1997年度以降の最高値を更新し、伸び率は過去10年間で最も大きい。例年と同様、直轄業務で3月から前倒し適用する。

設計、測量、地質など直轄業務の積算に使用する設計業務委託等技術者単価は、直轄業務の受注実績がある企業を対象に毎年度実施する設計業務委託等給与実態調査の結果に基づき、全国一律で設定している。

全職種平均の金額が、単価公表以降の最高値を更新するのは6年連続。引き上げが始まる前の12年度単価に比べると、50.0%伸びている。

業務別の平均金額は、設計業務(7職階)が前年度比5.7%増の5万6714円、測量業務(5職階)が5.6%増の3万9820円、航空・船舶関係業務(同)が6.2%増の4万3080円、地質調査業務(3職階)が3.4%増の4万2083円となった。職種別では、測量業務の測量補助員、地質業務の地質調査技師を除く18職種で、金額が上がった。

全20職種の伸び率は、14年度3.2%、15年度4.7%、16年度3.8%、17年度3.1%、18年度3.0%、19年度3.7%、20年度3.1%、21年度1.6%、22年度3.2%、23年度5.4%で推移している。