2022/11/18(金)
新聞記事
令和4年11月18日 建設通信新聞
建設通信新聞

基本法改正を検討
与党の国土強靱化PT発足
ポスト5か年対策も

自民、公明両党は17日、国土強靱化政策の新たな方向性を議論する与党プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、東京都千代田区の衆議院第二議員会館で初会合を開いた。2013年に議員立法で成立した国土強靱化基本法の改正を検討するとともに、22年度第2次補正予算案に3年目の予算を計上した「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の後継となるポスト5か年対策の在り方を協議する。

組織の名称は「与党防災・減災、国土強靱化推進PT」。座長に自民党の林幹雄衆院議員、座長代理には国土交通大臣を務めた公明党の赤羽一嘉衆院議員が就いた。

初会合で林座長は「国土強靱化は日本に住む全ての人の命と暮らしを自然災害から守る政策で、国会議員としてやるべき仕事の一丁目一番地」と強調。5か年加速化対策を継続すべきとの声が多方面から上がっていることを紹介した上で、「5か年加速化対策を着実に推進すると同時に、その後を見据えた対策についても強靱化基本法の改正を視野に議論を進めていければ」と述べた。

赤羽座長代理は、5か年対策と、その前身である「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」により、自然災害の被害を抑制する効果が相当あったとの見解を示した。今後は、3年や5年といった時限的な対策ではなく、「法で定めながら、全国の地方自治体に安心して防災・減災、国土強靱化を進めてもらう仕組み・制度が必要」と述べ、対策を法定化して長期の計画を策定できるようにする必要性を示した。