2020/4/2(木)
新聞記事
令和2年4月1日 建設工業新聞
令和2年4月1日 建設工業新聞

事業費1.0%減8.9兆円
国交省20年度予算配分
3か年緊急対策分9626億円

国土交通省は3月31日、2020年度予算を地方整備局や地方自治体などに配分した。一般公共事業と官庁営繕を合わせた配分対象総額は8兆8609億23百万円(前年度比1・0%減)。うち、最終年度となる「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」(18〜20年度)の分が9625億70百万円。緊急災害対応に備える保留額分(359億34百万円)を除き、8兆8249億89百万円を配分した。

保留額分を除いた配分額の内訳は直轄事業が2兆8814億43百万円(うち緊急対策分3702億21百万円)、自治体や独立行政法人などへの補助事業が5兆9435億46百万円(5923億49百万円)。補助事業のうち、社会資本整備総合交付金が1兆5057億69百万円(632億34百万円)、防災・安全交付金が1兆9739億75百万円(4830億45百万円)。

一般公共事業費への配分額は8兆7949億97百万円(9616億29百万円)。主な事業別の内訳は▽治水9874億99百万円(2096億99百万円)▽道路整備1兆8836億円(1261億97百万円)▽港湾2671億19百万円(441億70百万円)▽空港2003億79百万円(ゼロ)▽都市・幹線鉄道862億51百万円(53億66百万円)▽新幹線4430億円(ゼロ)▽住宅対策5008億58百万円(13億98百万円)▽市街地整備3248億65百万円(3億円)▽道路環境整備4717億32百万円(186億17百万円)▽都市水環境整備238億33百万円(16億32百万円)▽下水道515億42百万円(ゼロ)▽国営公園等315億1百万円(同)−となっている。

直轄事業の執行平準化にも配慮し、当該年度に契約し、予算支出を翌年度とする国庫債務負担行為(ゼロ国債)も1242億11百万円を確保した。