国土交通省は4月に、導入済み施工パッケージを初めて見直す。施工実態調査に基づき、小規模・人力工事や維持工事を中心に、掘削や床掘り、埋戻しなど17の施工パッケージを改定する。また、10月1日以降に入札書提出期限日となる工事から、新たに111施工パッケージを追加導入する。
改定するのは、「土の敷均し締固め工」の路体(築堤)盛土、路床盛土、「小規模土工」の掘削、積込(ルーズ)、舗装版破砕積込(小規模土工)、床掘り、埋戻し、「人力土工」の掘削、人力積込、床掘り、埋戻し、ベルトコンベヤ併用人力掘削(床掘)、ベルトコンベヤ併用人力積込、「現場打擁壁工」の小型擁壁(A・B)など計17施工パッケージ。
これにより、土の敷均し締固め工の直接工事費は8−14%、小規模土工は7−16%、人力土工は4−13%、現場打擁壁工は22−24%上昇するという。
施工実態を踏まえた機動的な改定により、大規模現場に比べて施工効率が落ちる小規模工事の実態に沿う。
また、「アンカー工(ロータリーパーカッション式)」「構造物とりこわし工」についても、構成する施工パッケージを一部改定、直工費は若干増加する。
施工パッケージ型積算方式については、4月1日時点で208施工パッケージが導入済みになるが、10月以降には新たに、共通工や河川維持工、道路維持修繕工など8分類で、計111施工パッケージを追加する。